2016年, 7月
首の痛みとセルフケアの方法とは
よく、首が痛くて動かせないという患者さんが来られます。
それに、「こめかみが痛い。」「側頭骨の痛み」・・。
※寝違えだよ・・。いや、飲みすぎだな・・。
このような患者さんは、季節の替わり頃に多くなりますね。
今年は多かったです。
頭痛だ、めまいだ、寝れないだ・・という感じです。
寒い時から暖かくなる時や、暖かい時から涼しくなる時には、
当然ですが、仰向けに寝やすくなります。
でも、横に寝る癖は直ってはいません。
となるとどう寝ますか?
そうなんです。
顔だけを横にして寝るのです。
まあ、うつぶせ寝の方は当然のことなのですが・・。
そうすると、目が覚める(レム睡眠から覚醒になる時)ときに、
頸椎の1,2と5,6,7に回旋障害が起きてロック状態になります。
もう痛くて、動かすなんてできるどころの問題ではありません。
痛みで涙が噴き出てきますね。
皆さんは、経験はありますか?
かる~い寝違えはあると思いますが、
そこまでの強いものはないのではと思います。
特に、交通事故を経験しておられる方は、気を付けてください。
と言っても気を付けられるものでもないので、
もしもなったら対処の仕方だけでも、
覚えておかれると心強いでしょう。
そして、御家族とか知人・同僚の方に、
こうした方がいいよと、教えてあげられるのもいいですね。
それでは対処の仕方ですが、
まずは痛い方と痛くない方があるので、
無理をしないようにしてゆっくり確認して下さい。
仰向けで、枕に頭を付けたまま、
首が痛くない方に顔を向けてみてください。
ですから、顔を左に向けると首が痛い時は、
顔は右に向けてください。
枕に頭をつけたままなら、
痛みは少ないと思いますのでやってみてください。
そのまま、3分以上じっと動かさないようにしてください。
3分経ったら、
右の手で顔をゆ~っくり中央に戻してみてください。
首の力で顔を動かすと、治療になりませんので、
「必ず右の手の力で顔を動かす」ようにしてください。
2~3回やってもダメなときは、
痛い方の首に氷嚢を使って、1時間~1時間半は、
冷やすようにしてみてください。
その時の顔は、右に向けたままか、
痛くない右の方にやや向けた状態で行ってください。
腰が痛い時も同じですが、あまり病院探しをしないで
静かにセルフケアをしてみてください。
応急処置になりますから、是非お試しを・・!
たんとん ♪
頭痛の悩みは4000万人と、多いですが・・。
今日は、頭痛の総集編にしたいと思います。
※あの~、頭痛の原因は色々ですけど・・。
頭痛という症状の方は多いですね。
うちの治療院でも、本当に多いです。
ところで、「日本頭痛協会」というのをご存知ですか?
そこのデータですが、
今はなんと、4000万人もの方が頭痛の症状を訴えている
ということなんです。
中でも、片頭痛は840万人にも患者さんがいるという。
すごい患者さんの数ですね。
ただし、部位が部位だけに、気軽には考えないで、
必ず、一度は精密な検査を受けてみてくださいね。
危険な症状としては、
①激しい頭痛、②手足のしびれ、③嘔吐、④意識障害、
⑤強いめまい等
の時は、必ず検査を受けてください。
危険な病名は、
<くも膜下出血・脳卒中・脳動脈解離・脳腫瘍・髄膜炎・
高血圧>等が怖い病気ですね。
そういう緊急性のあるような症状は、
「即検査」という事を忘れないようにと、患者さん
には話をさせてもらっています。
もし、そのような診断の患者さんには、食生活の指導で
体質改善をしてもらうようお勧めしています。
根本は、そこから改善をしていかないと真の治療とは
いえないので、当然ながら玄米菜食を勧めています。
ですから、いつか再発するということを、
予防するためには、食生活しかなことを
理解してもらいます。
ただ現実は、西洋医学的な原因となるものがないのに、
頭痛を感じて悩んでいる方がほとんどなのです。
何が原因でそういう症状が出るのか?
まず考えられる原因は、頸部の損傷です。
つまりそれは、交通事故での「むち打ち」症状ですね。
その症状は、数年後にじわーっと出てきますから、
なぜ、何が原因?と患者さんにお聞きしても思い出せません。
「むち打ち」は、ストレートネックという状態になって、
頭部の重さ(体重の8%)を、前弯がなくなった首で
支えているのですから、後頭骨にモロに圧がかかってきます。
そのことが原因として、頚神経2番後枝の大後頭神経の緊張
が起こり、頭痛・めまいが出てくることが多いのです。
まず、交通事故の経歴がないかをお聞きして、
それがないときは転倒・転落の事故はどうか、
スポーツでの傷害はないかをお聞きします。
そして、日常の仕事は事務系かどうかを、
問診の中でお尋ねし、原因を探っていきます。
事務系の方ですと、PCの画面を見続けて、
視神経の疲労からくる頸部への影響が大きくなっています。
できれば、45分に一度ぐらいに、首を動かしたり、
上下に動かしたりして休めるようにしましょう。
交通事故の経験がある患者さんは、頸部の治療ができる
治療院を探して、ストレートネックを矯正して
もらってください。
それと、胸鎖乳突筋という首を支えてくれている筋肉
ですが、これも疲労を起こすと、側頭骨(こめかみ周辺)
からひどくなると頭のてっぺんまで痛くなります。
中斜角筋や後斜角筋は、肩こりから首の痛みと、
頭痛だけでなく、広く肩周りまでつらい症状になります。
頭痛は痛みの部位によって、治療する場所が違ってきます。
ですから、細かく触診ができる治療院で
施術を受けるようにしてください。
たんとん ♪
頭痛の悩み(交通事故後遺症)
頭痛の悩みの方は多いです。
セルフケアと治療で、気持ちのいい朝を迎えましょう!
※大丈夫です!痛みには必ず原因がありますから・・。
今日は、N市から来られている年配の女性の患者さんの話です。
喘息症状と呼吸のつらさを訴えて来院されていましたが、、
「あの~、お聞きしてもいいですか?」
と低めの声で尋ねられました。
「30代後半の女の人なのですが、頭が痛いとか
胸が痛いとか、少し精神的な問題かなとも思うけどねぇ、
先生に診てもらえたらと思いまして・・。」
話を聞いていると、心の問題も抱えている知り合いの方
なのかなと自分なりの想像をしていました。
当日になり、「あの~、娘なんです。」。
「え、娘さんなんだ」、と驚きながら問診票を書いてもらい、
いろいろ尋ねてみました。
そしたらやはり、2回の交通事故が大きく影響していることに
気がつきました。
一回めは、自転車に乗っている時に、
あまり車も通る道ではなかった所から、突然飛び出してきた車に
飛ばされて、気が付いた時には通行中の知り合いの方に
助けられていたということでした。
何と、その飛ばされた道路は、交通量の多い川越街道と
聞いた時には、さすがに背筋がぞーっとしましたね。
もう20数年前の20歳の頃だったと聞きました。
すぐ救急車に乗せられて、病院で検査を受けたのですが、
奇跡的に骨折もなく命にも別状がなかったという。
すごい生命力だなと感心しました。
命は助かったのですが、頭痛・めまい・首痛・肩痛・
胸部痛等、身体の痛みとの闘いと薬での副作用的な
症状でず~っと苦しんできたとの話でした。
私も、その体験があるので、
その20数年の苦しさ、つらさ、痛みとの闘いを考えると
すごい人生だなと思いました。
さらに、その娘さんは、1週間後に結婚式が決まっていた
そうなので、取りやめにしようか悩んだらしいのですが、
強行したとのこと。益々すごいですね。
二回目は、歩いていて横から当てられ、
ボンネットに載せられて落ちたとのこと。
運がいいというか、よくそれで済んでいるなと
本当にぞっとしますね。
片道1時間以上の通院をもう3年以上続けていますが、
20年ぶりぐらいに仕事に復帰して、
今は二人の子育てをしながら頑張っています。
最初に治療した時は、自分の老廃物のせいもあり、
強いだるさで30分は寝ないと起きられないほどでした。
よく頑張って生きてこられたと思います。「母は強し」です!!
たんとん ♪